日程:2008年8月7日(木)~8月8日(金)
会場:サンシャイン志賀
 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町志賀高原発哺温泉
 http://www.shigakogen.jp/sunshine/
発表申込締切:2008年6月13日(金)(締め切りました)
原稿締切:2008年7月16日(水)(必着!!)

HCIP13を併催します.宿泊合宿形式となります.参加申し込みにつきましてはHCIP13のページを参照ください.
招待講演
情報デザイン:情報空間を操作する
川添 歩 氏(ソシオメディア株式会社 シニアコンサルタント)
川添 歩氏 略歴
株式会社技術評論社に編集者として10年間勤務。月刊誌編集長、書籍部編集長を経て、95年2月にWebのデザインを専門として独立。
06年よりソシオメディア株式会社にて情報アーキテクト、UIコンサルタント/デザイナーとして、Webサイトやアプリケーションソフトウェアの情報アーキテクチャおよびユーザビリティに関する評価・企画・編集・設計を行っている。
武蔵野美術大学芸術文化学科非常勤講師。立正大学文学部非常勤講師。
プログラム
-----8月7日(木)-----
13:00?14:30 「生活におけるインタラクションへの挑戦」
(1)電脳化粧鏡
○岩渕 絵里子, 椎尾 一郎(お茶の水女子大学)
本研究では,面倒な毎日のメイクアップが楽に楽しくでき,楽しみながら行っているうちに満足のいく仕上がりになるような電子的な鏡台を提案し,試作を行った.コンピュータのディスプレイ上部にHD解像度のカメラを設置し,鏡像反転させたカメラ映像をディスプレイに表示する鏡台を開発した.メイクブラシにカラーマーカをつけ,マーカを検出するとカメラの映像がメイク箇所へ自動的にズームをする.鏡に近づかず自然な体勢のままズーム映像を得てメイクができる.
(2)人々の日常行為の一致に着目したコミュニケーションシステムの提案
○辻田 眸, 塚田 浩二, 椎尾 一郎(お茶の水女子大学)
さまざまな手段で遠隔コミュニケーションが可能となったものの,距離を隔てて暮らす人たちの問題はまだまだ解決されていない.そこで本研究では,遠隔地にいる人々の日常行為の一致に着目し,その情報を生活環境の中で適切な手段で相互に提示することで,遠隔地の相手と触れ合うきっかけを得て,さらに能動的なコミュニケーションへと容易に発展できるようなシステムの提案を行う.
(3)実写画像によるポップアップカード生成
○加納 崇光, 宮下 芳明(明治大学)
本稿では旅先でのスナップ写真などの実写画像を入力としていわゆる飛び出す絵本のようなポップアップカードをつくる手法を提案する.ポップアップカードはグリーティングカードやメッセージカードとして現在でも広く使われているが,構造上の制約が厳しく制作には長年の経験と試行錯誤が必要である.しかし,提案する手法を実装したシステムを用いることによって誰でも手軽にポップアップカードを作成することができるようになる.
14:45?16:15 「新たなるコミュニケーションへの挑戦」
(4)Web上の閲覧者の相互可視化とリアルタイム交流を実現するコミュニケーション支援
○小島 康寛, 田野 俊一, 岩田 満, 市野 順子, 橋山 智訓(電気通信大学)
インターネット利用者は数多く存在するが,特定のサイトやサービスを除きお互いの存在を認識し直接やり取りする事ができないのが現状である.彼らが互いに交流する場を設けることで,不特定多数の人々へ容易に情報発信が可能となり,また人々の持つ情報をより多く享受できるようになると考えられる.本研究では,インターネットブラウザ上のWebページをコミュニティ空間とし,同じページの閲覧者同士と情報をやり取りできるためのコミュニティ支援インタフェースを提案する.また評価実験を行い,概ね良好な結果を得ることができた.
(5)ロボット操作者が感じる社会的テレプレゼンスの分析
○村上 友樹, 中西 英之, 野上 大輔, 石黒 浩(大阪大学)
近年,ビデオ会議が可能な遠隔操作ロボットが多数販売されている.本論文ではそのようなロボットの移動が操作者の感じる社会的テレプレゼンスを強化することを示す.カメラを搭載したロボットを用いて,回転のみ,あるいは前後移動のみを操作者に操作させたり,ロボットを自動操縦で移動させたりして比較実験を行った.その結果,操縦者が自ら前後移動操作をする場合のみ,有意に社会的テレプレゼンスが強化されることが分かった.
(6)適応ギャップがユーザの主観的側面に与える影響
○小松 孝徳, 山田 誠二(国立情報学研究所)
著者らは,ユーザがインタラクション前のエージェントに対して予測した機能と,実際のエージェントとのインタラクションにてユーザが感じた機能との差を「適応ギャップ」として定義し,適応ギャップの値がユーザのインタラクションに対する様々な側面に与える影響について調査を行っている.本稿では,適応ギャップの値が,特にユーザの主観的な側面にどのような影響を与えているのかを実験的に調査し,その結果を考察した.
16:30?18:00 招待講演
情報デザイン:情報空間を操作する
川添 歩 氏(ソシオメディア株式会社 シニアコンサルタント)
情報が円滑なコミュニケーションを司るためには、その目的にあわせた形体や配置をとる必要がある。どのような形体や配置がもっとも目的遂行に適しているか、それを判断し実現するのが情報デザインだ。
個々の情報の配置と、複数の情報の配置によって必然的に発生する情報の方向性、そしてそれと密接な関係をもつ操作性や、動きを伴うフィードバックについて、ゲーム、PC、ウェブ、iPhoneなどのUIを例に紹介し、情報の可視化と操作の原則について考察する。
18:00?20:30 夕食,休憩
20:30? HCIP13
-----8月8日(金)-----
9:00?10:30 HCIPまとめ
10:45?12:15 「情報管理・操作への挑戦」
(7)ユーザエクスペリエンスに基づく情報資源管理スキーム
○重森 晴樹, 後藤 啓太, 倉本 到, 渋谷 雄, 辻野 嘉宏(京都工芸繊維大学), 水口 充(京都産業大学)
PCユーザはファイルやメール,ブックマークなどの膨大な情報資源に短時間でアクセスするために,それらに対する経験(ユーザエクスペリエンス)を分類や検索のキーとして利用できると考えられる.本稿では,このユーザエクスペリエンスを5W1H(What,Where,Who,When,Why,How)を用いて記述し,従来手法を含む様々な情報分類・検索手法を表現することができる情報資源管理スキームについて述べる.
(8)ユーザ経験としてのタスク-資源関係に基づくファイル管理手法
○後藤 啓太, 重森 晴樹, 倉本 到, 渋谷 雄, 辻野 嘉宏(京都工芸繊維大学), 水口 充(京都産業大学)
現状のPC使用環境では,ユーザは階層構造を用いてファイルを管理している.しかし,この階層構造型ファイルシステムでは,時間の経過と共に最適なファイル構造が変化する,ファイルの保存場所を忘れる,などの問題がある.本研究では,タスクに着目し,タスクを基にしたファイル管理手法を提案し評価を行った.その結果,ユーザに柔軟なファイル管理手法を提供でき,ユーザのタスクの実行支援も可能である,ということがわかった.
(9)ボタンの押下時間を利用した並列入力可能な文字入力方式
○五味 雄一, 寺田 努, 塚本 昌彦(神戸大学)
フルキーボードを備えていない携帯電話で主に用いられているかな入力方式は,ボタンを押す回数が多く入力に時間がかかる問題がある.ポケットベルのように2タッチで入力する方式もあるが,習熟に時間がかかる問題がある.そこで,本稿では,ボタンの押下時間を利用して,並列入力が可能な入力方式を提案する.また,提案システムと,かな入力方式および2タッチ方式とで評価実験を行い,入力速度や学習時間について議論する.
発表申し込み方法(締め切りました)

下記内容を記した電子メールを下記照会/申込先までお送りください. メールの題名(subject)の先頭には[SIGHCI129発表申込]を付けてください.
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HCI研究会(第129回)発表申し込み

1.申込者/発表者情報
氏名(ふりがな):
所属:
原稿依頼送付先(連絡先)
郵便番号:
所在地:
宛名:
電話番号:
e-mail:

2.発表内容
発表題目:
著者氏名とその所属(共著者含む):
※同じ所属の人が連続する場合は所属をまとめて下さい.
※登壇予定者の氏名の前に○を付けて下さい.
要旨(200字以内):
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照会/申込先:sighci129@(@が全角になっていますので半角に変更ください)

参加申し込み方法につきましてはHCIP13のページを参照ください.
SIGHCI129担当
主査:中小路久美代(東大/SRA-KTL)
幹事:青木恒(東芝)/加藤直樹(東京学芸大)/河野恭之(関学大)/ 志築文太郎(筑波大)/水口充(京産大)/宮下芳明(明治大)
担当運営委員:小松孝徳(信州大)/中村聡史(京大)/土方嘉徳(阪大)